じゃがいもを使って料理をしようとしたら、じゃがいもがなんだか緑っぽくなっていて驚いたことはありませんか?
茶色いはずのじゃがいもが緑になってもどの程度なら食べて平気なんだろうなどと不安になってくると思います。
結論から言えば、じゃがいもの皮にうっすら緑がついている程度なら、適切な処理をすれば食べれます!
この記事では、緑っぽくなってしまったじゃがいもの適切な処理方法や、もし緑の部分を食べてしまったらどんな症状が出るかなどをまとめてみました。
皮が緑だったらどの程度まで食べれる?
じゃがいもの皮だけがうっすらと緑になって画像のように皮がうっすら緑っぽい状態の場合は、緑の部分を厚く皮むきして、その周辺部分も切り取るようにむくことで普通の色をした部分だけは食べても大丈夫だと言われています。
皮に緑色の部分があったら、皮を厚めにむき、緑色の部分のまわりもしっかり皮をむきましょう。
※参照 農林水産省HP
皮付きポテトも美味しいですが、そもそもじゃがいもの皮には緑の部分だけでなく、通常の茶色い皮にも少ないですがソラニンやチャコニンといった、有害な成分が含まれています。
安全のために皮は剥いた状態で調理して食べることを推奨しているんですね。
皮がうっすら緑だったとき
じゃがいもの皮がうっすら緑だったときの注意点はこちらです。
皮むいたら緑だったときは?
皮をむいた内側の中身が緑だったときは、その部分は食べるのをやめたほうがいいです。
170℃以上の高温で揚げるなどの加熱調理をしても、ソラニンやチャコニンの毒が完全に消えるとはいえません。
加熱して消える菌とは違うので、あたためて食べられるようになるということは考えにくいです。
水にさらすのも、あくまでアクを抜くためなのでソラニンやチャコニンの除去には残念ながらつながりません。
中身が緑っぽいときに食べたら出る症状
じゃがいもが緑色になってる部分を食べてしまった場合、食あたりのような症状を引き起こしてしまいます。
気落ち悪い、お腹が痛い、お腹を下す、などの症状が、じゃがいもを食べてから数時間後〜半日後くらいまでにあらわれてきます。
頭が痛くなったり、めまいなどクラクラするような感覚が出てくることも。
体調に異変を感じたら自己判断をしないですぐにお医者さんに診てもらうのがいいですね。
じゃがいもが緑化してしまう原因
じゃがいもが緑なのを見ると、「いちごやみかんのように、これから熟していく成長の途中なのでは?」と考える人もいると思います。
ですが、木や草に実をつけるいちごやみかんと違って、じゃがいもは根っこ部分なので当然栽培環境は土の中です。
なので、果物が成長過程で緑色なのと、じゃがいもが緑色なのでは理由がまったく違ってくるんですね。
本来は土の中で育つじゃがいもですが、光に当たるとその部分にソラニンやチャコニンなどのグリコアルカロイドという人間にとって害のある強い成分が発生してしまうんです。
たとえば、本来は畑で土に埋まった状態で育てられるじゃがいもですが、土が十分にかかっていなくて太陽の下にさらされていた場合です。
また、太陽の光だけでなく、蛍光灯などの人工的な光でも同じ現象が起こってしまうんですね。
なので、じゃがいもの緑化は光に当たることが原因といえます。
じゃがいもの緑化を防止するには
じゃがいもが緑化してしまうことを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、光に当てないことが第一なんですね。
じゃがいもは常温での保存期間が3〜4ヶ月と長いのが特徴です。
まとめて買ってストックしておくことができるのが利点ですが、温度や保存環境には気をつけなければいけません。
・風通しのいいところ
・直射日光などが当たらない暗い場所
・新聞紙などの紙にくるむ
どうしても夏になると気温が上がり、部屋の室温も上がってしまいます。
そうなると、常温保存よりも冷蔵庫の野菜室での保存が望ましいです。
とにかく気をつけるべき点は、じゃがいもを太陽や蛍光灯などの光に当てないで保存することなんですね。
まとめ
・じゃがいもの皮がうっすら緑になってるくらいならその部分を綺麗にむいて食べられる
・中身が緑になったじゃがいもは食べないほうがいい
・緑になったじゃがいもを食べると気持ち悪さや頭痛などの症状が出る
・じゃがいもは光の当たらないところに保管することで緑化を防げる
正しくじゃがいもを保存して、安全に食べられるように工夫してみてくださいね。
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