方角を調べるときに使う「方位磁石(ほういじしゃく)」。
いまいち見方がわからないという人も多いのではないでしょうか?
方位磁石の見方の抑えるべきポイントは
赤く塗られた針を盤面の「北」に合わせることです。
また、最近スマホに搭載されている方位磁石(コンパス)アプリの使い方についても説明していきたいと思います。
磁石の見方
方位磁石(コンパス)は円形で盤面があり、そこに時計のような針がついていますよね。
まず一番最初にやるのが「北」がどっちか探すことです。
針の先には、一般的には片方だけ赤い色が塗られていることが多いです。
この赤い色が指している方角が「北」になります。
このとき、方位磁石を地面に対して水平に持つようにしてください。
北がどっちかを探すことができたら、方位磁石の盤面に書かれている文字に注目します。
日本語の漢字で「東」「西」「南」「北」が書かれている場合はそのまま方角が読めますが、アルファベットで記されていることもあります。
このとき、「Eが東」「Wが西」「Sが南」「Nが北」となります。
方位磁石の赤い色の針を北もしくはNの文字に合わせるように方位磁石を水平に保ちながら動かし、針の赤い部分と北を指す盤面が重なり合うようになったら方角が合ったことになるんですね。
なぜ針の先が赤いのか
先ほども書いたように、赤い針は「北」の方角を示しているんですね。
なぜ赤く塗られているのかというと、ひとつは単純に「一番目立つ色」だからです。
方位磁石は山の中や雪山などで方位を確認するのに使うこともあります。
夜の暗い山中や雪の中では、街灯などない場所であれば視界が悪くて色の識別も難しくなります。
そこで、方角を確認する方位磁石の針の色は赤く塗られているという説があるんですね。
N(n)は北の方角のこと
こちらも繰り返しになりますが、盤面に書かれた「N」という文字は「北」の方角を指します。
方位磁石の針は、赤い方がN極、色が塗られていないほうがS極と呼ばれています。
方位磁石の針は磁石でできていて、磁石には必ずN極とS極があります。
そしてN極とS極は同じ極同士だと反発し合うという性質を持っています。
理科の実験などで体験した人も多いのではないでしょうか?
地球そのものも大きな磁石でできていると捉えることができ、地球のN極は南極付近に存在し、地球のS極は北極あたりにあります。
そのため、磁石のN極は地球のN極と反発し、反対を向くことになりますね。
そうすると、必然的に方位磁石のN極(赤く塗られた針)が地球のS極である北極側、つまり「北」を指すという原理なんですね。
iPhoneなどの方位磁石アプリの使い方
私たちが普段使っているiPhoneなどのスマホアプリにも、最近では方位磁石のアプリが元からインストールされているものも多く出回っています。
このコンパスアプリを使って方位を確認することもできるんですね。
まず忘れてはいけないのが、コンパスアプリを使うには「位置情報」をオンにすることが必須です。
スマホの設定場面からプライバシーを選択し、位置情報をオンにしましょう。
位置情報をオンにしたら、普通の方位磁石と同じように地面に対して水平に持つと方角がわかりやすいですね。
画面上にも盤面と針が表示されるので、普通の方位磁針と同様に赤い針を北に合わせて方角をチェックしてみてください。
方位磁石アプリの仕組みと方角が合ってないときの直し方
iPhoneなどのコンパスアプリは、当然、本物の磁石の針がついているわけではありませんよね。
ではどうやって方角を示しているのかというと、スマホの内部にある磁気センサーから特定しているんです。
これを一般的には電子コンパス機能と呼ぶんですね。
ですが、この電子コンパス機能はスマホを置いている場所や環境によって精度がかなり不安定になります。
たとえば、RC造のマンションなど固い素材で作られた建物などの中では磁気センサーがうまく働きません。
そのため「北を向いているはずなのに針が東を指している!」なんてことも起こってしまうのです。
どうしたら正しい方角に直せるのかというと、方法は2つあります。
この2つの作業をすることで方角が正しく表示されるようになることが多いので、もしコンパスアプリの示す方角がおかしいなと思ったら試してみてくださいね。
まとめ
・方位磁石の見方は「赤い針を北に合わせることが第一」
・針の先が赤いのは「北」を示していて「一番目立つ色を採用している」
・iPhoneなどのスマホのコンパスアプリは建物などに影響されやすい
・コンパスアプリの調整は「8の字ひねり」と「再起動」で解決
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