一戸建てなどの庭に浸透枡を設置しているご家庭も多いですよね。
ですが、浸透枡がうまく機能せずオーバーフローして雨水があふれることもあります。
そんな時にできる対策としては
・浸透枡の中についたゴミや泥を取り除く
・庭に勾配をつける
・浸透枡の増設
などがあります。
また、この記事では浸透枡を設置することのメリット・デメリットなども合わせてご紹介していきます。
浸透枡があふれる時の対策法
浸透枡から水が溢れる時の対策を、実行しやすい順にご紹介していきます。
浸透枡に溜まったゴミやヘドロなどをかき出す
昨今頻発している台風やゲリラ豪雨で日本の降水雨量は増えていますよね。
そうなると、雨水と一緒に泥やゴミが浸透枡の中に流れこんで溜まってしまいます。
すぐに実行できる対策としては、目詰まりの原因となる泥やゴミを小さめのシャベル(スコップ)などでかき出すことです。
ヘドロは臭いがきつい場合もあるので、防臭効果のある袋などに詰めて捨てたり、庭にしばらく置いておき、水分を蒸発させて乾かしてから処分するのがおすすめです。
庭に傾斜をつけて道路へ水を流すようにする
庭に水溜りができてしまった場合など。
自治体などによっては住宅の排水を道路の側溝に流すことは許されていないこともありますが、特別禁止されていない場合は庭に角度(勾配)をつけて道路へ水を流すようにするのも一つの手ですね。
しかし、地域全体に大雨が降ったら、多くの家庭がこのような対策をしてしまうと道路が水浸しになってしまうということも考えられます。
お住まいの地域を確認してから判断してみるといいと思います。
浸透枡の数を増やすか今設置しているものより大きいサイズの浸透枡を設置する
一般的に家庭に設置される浸透枡というのは一辺が30センチ程度のものが多いと思います。
もし2個くらいしか設置していないのであれば、設置個数を増やすというのも対策として考えられます。
また、たくさんの浸透枡を増設するのが大変ならば、もっと大きい浸透枡を設置するのもいいでしょう。
大きさもいろいろありますが、一辺が3メートルくらいのものもあるので、庭が広いお宅などは検討しても良いかと思います。
浸透枡はホームセンターなどでも購入することができるのでサイズを確認してみるといいですね。
オーバーフローの原因
浸透枡からオーバーフローしてしまう原因としては、上記でも述べましたが浸透枡の内部にゴミや泥が溜まってしまうことにあります。
また、新設した浸透枡でも、昨今の短時間に大量の雨が降るようなゲリラ豪雨の場合には容量オーバーしてあふれてしまうこともあるようですね。
そのほかに考えられるのは、地盤自体が粘土質でもともと浸透しにくいということも。
最近の気象状況を考えたら、浸透枡などに関しては少し用心しすぎなくらい対策しておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、浸透枡を設置することのメリット・デメリットを簡単にご紹介します。
メリット
・住宅への浸水を防ぐ
・河川が氾濫するのを抑える
メリットに関してはいうまでもないですね。
そもそものメリットというより本来の浸透枡設置の目的ともいえます。
浸透枡があることで、大雨が降った時でも河川へ流れるスピードが抑えられるので、急に氾濫してしまうといったことが少なくなるのです。
防災の観点からも、浸透枡の設置は望ましいといえますね。
デメリット
・浸透枡の中に虫が発生することも
・メンテナンスの手間と費用がかかる
デメリットですが、浸透枡は構造上ゆっくりと水が地面に浸透していくという仕組みなので、枡の中に常に水が溜まった状態になります。
水が溜まっている場所というのは虫が発生しやすくなるので、ゴキブリなどが出てきてしまうという可能性は否定できません。
また、注意点として浸透枡を設置したら半年から1年に1回はメンテナンスの必要があると言われています。
耐用年数は20年ほどなので、劣化したらもちろん取り替える必要も出てきます。装置を設置する以上、劣化は避けられないことですね。
自治体によっては設置に補助金が出ることもあるので、そこで費用の節約ができることもあります。
目詰まりの清掃は業者に頼む?
浸透枡の清掃はそんなに難しいものではありません。
ただ、腰が悪い人などにとっては手入れも大きな負担となることも。
特に浸透枡の個数が多ければその分大変ですよね。
そこで、業者に頼むというのも一つの手です。
費用は2,000〜5,000円が相場になります。
地域や設置個数、サイズにもよるので一概にはいえませんが、年に数回程度のメンテナンスであれば業者に頼んでしまうというのもいい案かと思います。
そもそも設置工事を業者に頼んでいる場合はメンテナンスもやってもらえるか相談してみるのもいいですね。
最適なサイズや深さは?
そもそも浸透枡のちょうどいいサイズや深さはどのくらいが良いのでしょうか?
浸透枡はメーカーによって多少の違いはありますが、一般的には250型・300型・350型の3種類になります。
250型は枡の内径が250mm前後、350型は350mm前後といったサイズ感ですね。
深さは300mmくらいのものが多いです。
庭の広さや地域性などによって必要なサイズも変わってくるので、自治体などに確認するのが一番確実だと思います。
まとめ
・浸透枡があふれる時の対策
ゴミや泥を取り除く
庭に傾斜をつけて道路の側溝に流す
大きな浸透枡を設置する
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