1月や2月は雪が降る地域も出てきますよね。
普段あまり雪が降らないところに住んでいると、スタッドレスタイヤの準備がないという人も多いのではないでしょうか?
そうなると「うっすら程度の雪ならノーマルタイヤで走っても大丈夫かな?」と考える人も少なくないと思いますが、結論としては
「うっすらでも雪が降ったら走行はやめましょう」。
この記事では
・うっすら程度の雪道ならノーマルタイヤで走っても大丈夫なのか?
・突然雪が降ってきた時の走り方の注意点
・雪道をノーマルタイヤで走った場合は違反になるのか?
・スプレーとチェーンはどっちがおすすめ?
こういった疑問にお答えしていきます!
ノーマルタイヤは雪道でうっすら雪程度なら走ってもいい?
結論からいえば、うっすらでも雪が降ってくればノーマルタイヤでの走行はNGです。
ただ、雪が降り始めてすぐだったり、シャーベットのような雪の場合は多少走行は可能といわれることもあります。
ですが、シャーベット状の雪はいつ本格的な大雪に変わるかわかりませんし、夜中から夜明けにかけての気温の低い時間帯の場合は路面凍結の恐れも大いにありますよね。
雪道で一番怖いのは、道路が凍ってしまった時なんです。
ここで自動車の特徴について少しお話ししていきます。
日本で走行している自動車は主に3つに分類することができます。
★前輪駆動【FF】
→エンジンが前方にあって前輪を駆動する
★後輪駆動【FR・MR】
→エンジンが前方にあって後輪を駆動する
★四輪駆動【4WD】
→エンジンの位置は関係なく、前輪・後輪を4つとも同時に駆動する
この中で雪道の走行に強いのは4WDという意見も多くみられるのですが、4DWなら滑らないというわけではありません。
どの駆動方式でも凍結した路面を走行すれば滑ります。
4WDが雪道の走行に強いといわれる理由の一つは、「スリップしたあとの対処のしやすさ」だといわれています。
雪道の影響でスリップしてしまったあとなど、すべてのタイヤを安定して駆動させることで、上り坂の発進などがしやすいという特徴があるんですね。
なので、「雪道で滑らない車はない」くらいに考えていたほうが良いでしょう。
突然の雪やみぞれが降り出した時の走り方は?
雪道の走行はNGとはいえ、ノーマルタイヤで走行中に突然雪が降ってくることだってありますよね。
その場合、一番意識しなければいけないのが「急発進や急停止」をしないことです。
スピードを落としてゆっくりと走行し、止まる時も急激にブレーキをかけるのではなくゆっくりとゆるやかに止まることを心がけましょう。
また、普段以上に前の車との車間距離をとることも大事です。
雪道ではハンドル操作がまともに働かないことも多いので、急な車線変更なども避ける必要がありますね。
そして下り坂での走行も注意。
角度のある急斜面では本当にハンドルが効かなくて怖い思いをした人がたくさんいます。
スタッドレスタイヤでも滑ってしまうこともあるので、できる限り下り坂の走行は避けたほうがいいですね。
雪が降っている時にノーマルタイヤで走ると違反になる?
雪が降っている時にノーマルタイヤで走行することは道路交通法の違反になります。
沖縄以外の都道府県では、2018年以降、雪道や滑りやすくなっている道路を走行する場合はチェーンを装着することを条例で定めているんです。
県によって多少表現の違いはありますが、「雪が降っている時」「凍っている時」にはチェーンをつけなくては走行してはいけないことになっているんですね。
もしノーマルタイヤで雪道を走行していることが判明した場合、点数の減点はないものの反則金として5,000〜7,000円を取られます。
今まではスタッドレスタイヤを履いていれば大丈夫だったのですが、現在では道路交通法も変更になっているので注意が必要ですね。
そもそもすべての運転手には「安全に運転する義務」が課されているので「安全が脅かされる状況」での運転はすべて法令違反になると覚えておきましょう。
スプレーとチェーンはどっちがいい?
雪道の走行への対策として、スタッドレスタイヤの他には「スプレー」と「チェーン」があります。
それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
スプレー
チェーン
スプレーかチェーンのどちらかを選ぶかは、普段の運転頻度や使用目的などでも変わってくると思います。
レジャーでしか車を使わないのであれば、とりあえずスプレーを車に常備しておいていざというときのために使うというのもありだと思います。
反対に、通勤などで車を使用しているのであれば、やむをえず雪道での走行も必要となってくるのでチェーン規制などに備えてチェーンを積んでおくと安心かもしれませんね。
普段からできる対策は?
普段から心がける対策としては、上記のようにチェーンやスプレーを常備しておくのはもちろんのことですが、他にも
・迂回ルートも把握しておく
・車以外に、公共交通機関などの利用方法も頭に入れておく
・タイヤの摩耗状態などをこまめにチェックする
などが考えられます。
雪道は普段の走行の何倍も滑りやすくなってしまうので、雪国のドライバーでさえも雪道の運転は怖いと言っている人がほとんどです。
そのため、車以外でも移動できる手段をしっかり確保しておいたり、タイヤのすり減り具合などを日頃からしっかり把握しておくことも雪道への対策につながるのではないかと思います。
まとめ
・ノーマルタイヤでの走行はうっすら雪でもやめたほうがいい
・突然雪が降り出した時は「急発進や急ブレーキ」は避ける
・雪が降っている時にノーマルタイヤで走ると道路交通法違反になって反則金をとられる
・スプレーやチェーンは車の使用頻度によって選ぶのがおすすめ
雪道は雪国に住んでいる人にとっても大変危険な道です!
運転が得意な人も油断せず、冬は備えておくことが大事ですね!
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